イチローは本当に衰えているのか:赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)
マイアミ・マーリンズに在籍するイチロー外野手のバットから快音がなかなか響き渡らない。一部メディアからは「イチロー限界説」が報じられているが、本当にそうなのか。マーリンズのマッティングリー監督によると……。
イチローの打棒爆発を期待
これだけ指揮官から絶大な信頼を置かれていれば、イチローも精神的な重圧を感じることはなく大きな落ち着きも得られるだろう。マーリンズの球団幹部がイチローには「自分が辞めたいと思うまでプレーしていい」と異例の“終身雇用手形”まで準備したとの話も伝わって来ているだけに「50歳まで現役」への足固めも着々と進められているようだ。
そして昨今米メディアを賑(にぎ)わせているマーリンズの売却問題では、かつてニューヨーク・ヤンキース時代に苦楽をともにした元チームメートのデレク・ジーター氏が名を連ねる投資家グループが新たなオーナー企業として決まりそうな気配が漂っている。ジーター氏らのグループが最終的に「落札」すると、同氏と付き合いの深いイチローへの風向きがより良い方向性へと変わるのではないかとも米メディアの間では分析されている。
再び波に乗る条件は整いつつある。ウワサされるような劣化説を吹き飛ばし、完全復活を印象付けるようなイチローの打棒爆発を今後ぜひ期待したい。
臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:
国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。
野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2017年第4回まで全大会)やサッカーW杯(1998年フランス、2002年日韓共催、2006年ドイツ、2010年南アフリカ、2016年ブラジル)、五輪(2004年アテネ、2008年北京、2017年リオ)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。
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