JR東日本は5月9日、東京駅構内に、イスラム教徒などが利用できる祈祷(きとう)室を6月5日に開設すると発表した。東南アジアなどからイスラム教徒の旅行者が増えているのに対応する。JR東日本グループとしては初めて。
東京駅丸の内北ドームの「JR東日本訪日旅行センター」内に設ける。2人程度が静かに過ごせるスペースとし、体を清める「小浄施設」を設置する。宗教・宗派を問わずに利用できる。
訪日客受け入れ強化の一環。このほか、東北・北海道新幹線のE5系、秋田新幹線のE6系には車内荷物置き場を7月以降順次設置するほか、台湾の中華航空と連携した訪日旅行商品を発売する。
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