最も長く快適に働ける上場企業は「日本郵船」――就職・転職のための企業リサーチサイトVorkersの調査でこうした結果が出た。年功序列かつ好待遇な給与体系と、風通しのよい企業文化を魅力に感じる人が多かった。
調査では、当該企業に1年以上在籍経験がある社員・元社員を対象に、職場環境に対する評価を聞いた。
日本郵船に対する評価は「30歳で800万円、40歳で1000万円を稼げる。完全な年功序列で、40歳頃まで同期の間で差がつかない」「理不尽な上下関係が無く、自分の裁量の中で自由に仕事ができる」など。
2位にランクインした企業は「旭化成」。「さまざまなセクションから人が集まる研修が、異業種交流会のようで楽しい」「偉い人とも、名字に“さん付け”で呼び合うため、身近に感じられる」など、研修面の充実やフラットな社風を魅力に挙げる人が多かった。
3位は「三井不動産」。「30歳で年収が約1000万円。賞与は8カ月分と、給与がトップレベル」「チームワーク意識が強く、全社で交流が盛ん」など、給与の高さと結束力の強い社風を魅力に感じる人が多かった。
4位以下は、アステラス製薬、帝人、トラスコ中山、トヨタ自動車――と続いた。
Vorkersは「トップ30には、製薬会社とインフラ企業が多い。一方、20年前は上位に入ったであろう電機メーカーが全て圏外となっている。今回のランクイン企業においても安心できない可能性があり、その際は個人の市場価値が問われる」とみている。
調査では、回答者数が10人以上かつ残業時間が40時間以下の上場企業671社に寄せられた、3万3720件のレポートを集計してまとめた。
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