千葉ロッテに「身売り説」が再燃する裏事情:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)
千葉ロッテマリーンズの「球団身売り説」が再燃している。チームが低迷している中で、なぜこのようなウワサが飛び交っているのか。
プロ野球の千葉ロッテマリーンズが悪夢の低迷地獄にハマり込んでしまっている。5月17日に本拠地ZOZOマリンスタジアムで行われた埼玉西武ライオンズ戦も3点を先制しながら結局4-8で逆転負けを喫し、ドロ沼の7連敗。借金も19にまで増えた。首位・東北楽天ゴールデンイーグルスとは17.5ゲーム差にまで広がり、前日16日の時点でまだ5月だというのに早くも自力Vの可能性が消滅してしまった。今季のカード勝ち越しもたったの2度しかない。このチームに一体、何が起きているのか。
戦力面での誤算は数多くある。残留を見込んでいた大砲のアルフレド・デスパイネ外野手はキューバ政府との交渉が難航した末に今季からライバル球団の福岡ソフトバンクホークスへ移籍。2014年7月の加入以来、ロッテ打線の主軸として活躍し、昨季も打率2割8分、24本塁打、92打点をマークした優良外国人選手・デスパイネの穴を埋めることはそう簡単ではない。代わって獲得した新助っ人がパッとしない点は現場にしてみれば「まさか、ここまでとは……」というのが正直な心境であろう。
開幕から打撃不振にあえいでいたマット・ダフィー内野手が前カードの日本ハム3連戦で3本塁打を放ち、ジミー・パラデス外野手も17日の西武戦で出場18試合目にしてようやく来日初本塁打を放つなど2安打2打点をマーク。だが、それぞれの打率は2割2分2厘、1割6分7厘ととてもではないが「これでOK」と言い切れるわけがない。
また昨季の首位打者・角中勝也外野手が右脇腹痛で戦線離脱へと追い込まれ、エースの石川歩もWBC参戦の影響によるものなのか開幕から調子が上がらずに二軍降格。その角中は19日にも一軍復帰が濃厚となり、二軍の実戦でステップを踏んだ石川も23日のソフトバンク戦での一軍先発登板がほぼ確実となった。投打で飛車角抜きの戦いを強いられていたチームにとって主力2人の復帰は間違いなく明るい材料だが、これだけ減速してしまったチームを再び上昇気流に乗せる作業は非常に困難と言わざるを得ない。
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