千葉ロッテに「身売り説」が再燃する裏事情:赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)
千葉ロッテマリーンズの「球団身売り説」が再燃している。チームが低迷している中で、なぜこのようなウワサが飛び交っているのか。
買収先の筆頭候補は「LIXIL」
買収先の筆頭候補としてウワサされるのは、住宅設備大手「LIXIL(リクシル)グループ」だ。5月8日に同社が発表した2017年3月期決算(国際会計基準)の純利益は425億円。前年256億円の赤字から一気に過去最高益を生み出した背景には、海外事業が好調であることと大幅なコストカットに成功した点があるという。
リクシルは2010年に横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)の買収に乗り出して物議を醸した経緯もある。それだけにマリーンズ球団周辺でも「リクシルのコストカットは球団買収の準備段階に入っているからではないか」ともささやかれている。
ちなみに一部の報道によると、韓国の検察は創業家兄弟の2人を起訴する裏側で一族支配のロッテ財閥解体を目論んでいるという。今後、千葉ロッテマリーンズにはグラウンド内外で「火薬庫」となりそうな気配が漂う。ただ、いずれにしても選手や首脳陣を含む現場スタッフ、そして応援するファンが熱い戦いに集中できるような環境を一刻も早く整えてほしい。
臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:
国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。
野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2017年第4回まで全大会)やサッカーW杯(1998年フランス、2002年日韓共催、2006年ドイツ、2010年南アフリカ、2016年ブラジル)、五輪(2004年アテネ、2008年北京、2017年リオ)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。
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