伊藤忠商事は5月25日、持分法適用関連会社で輸入車販売のヤナセを連結子会社化すると発表した。資本関係を強化し、ヤナセの海外展開などで連携を強化する。
伊藤忠はヤナセ株式の39.49%を保有する筆頭株主。7月21日決済開始で株式公開買い付け(TOB)を実施し、ヤナセ株主のあいおいニッセイ同和損保、東京海上日動火災保険などから50.1%まで追加取得する予定。追加取得額は65億円。
ヤナセはメルセデス・ベンツなどドイツ車を中心に扱い、2016年9月期には新車3万6305台を販売。同期の連結売上高は4091億円、連結経常益は91億円だった。
国内では新車販売が落ち込む中、ドイツ車など輸入車販売は好調。ただ今後の事業拡大のために海外展開などが課題だとしており、関係の強化で伊藤忠のノウハウや顧客基盤などを活用、相乗効果を図っていく
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