2015年7月27日以前の記事
検索
特集

“大人”にも人気! 「ベイブレード」が再び大ヒットした理由仕掛け人に聞く(4/4 ページ)

1999年に発売されたタカラトミーの玩具「ベイブレード」が、再び大ヒットしている。もともとベイブレードは男子小学生を対象とした玩具だが、20代男性を中心とする大人のユーザーからも人気が高いという。再ブームの仕掛け人に話を聞いた。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-
前のページへ |       

ベイブレードを文化にする

photo 堀川亮氏

 もう一つ、バーストの特徴として挙げられるのは、これまでのベイブレードと違い、“大人のユーザー”からも支持されていることだ。堀川氏はベイブレードの対象年齢を「小学生対象」から「全年齢対象」に広げるという新しい挑戦に打って出たのだ。

 「本当にベイブレードは小学生だけしか楽しめないのか、その常識を疑ってみました。やりたい大人のユーザーもきっといるはずなのに、メーカー側が自ら壁を作っているのではないかと」

 ベイブレードの対戦イベントへの出場にも年齢制限があったが、バーストではそうした制限を設けていない。また、シリーズ第1弾のデザインを復活させるなど、当時ベイブレードで遊んでいた20代のユーザーに積極的にプロモーションを仕掛けたことで、多くの20代ユーザーを獲得できたという。

 17年の1月には、お酒を呑みながらベイブレードが楽しめる「ベイブレードバー」を期間限定でオープン(17年1月29日で終了)。ベイブレードバーは大盛況で終わり、多くの大人が来店した。

photo ベイブレードバー

 「20代のユーザーは子どもころにベイブレードで遊んでいた世代。なら、もう一度楽しんでもらえばいいわけです。実際、バーストを購入してくれた20代のユーザーは想定以上にたくさんいました」

 ベイブレードには、大人も楽しめるポテンシャルがある――。そう語る堀川氏には、実現したい大きな目標があるという。

 「いまの20代が30代や40代になってもベイブレードを楽しんでいただきたい。最終的には全世代に普及し、文化になればいいと思っています。ビリヤードやダーツに年齢制限はありませんよね? それと同じように、みんながベイブレードで遊ぶことが当たり前の存在に育てたいと思っています。飽きられないように、これからもベイブレードを進化させていきたいですね」

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る