副業経験のある社会人は3割 続けるコツは「時間管理」:コミュニケーション力も重要
収入増のための「副業」を実際に行っているビジネスパーソンはどれくらい存在するのか。その実態は?――エン・ジャパン調べ。
正社員として働くビジネスパーソンのうち、副業経験のある人は33%――人材サービスのエン・ジャパンの調査でこうした結果が出た。業種は、「接客系のアルバイト」が61%で最多。「アンケートモニター・ポイントサイト」(20%)、「ネットオークション・フリマサイト」(14%)と続き、インターネットを活用して手軽に収入を得る人が一定数存在することがうかがえた。
副業で得た月収は、「1万円〜3万円未満」「3万円〜5万円未満」がともに24%でトップ。以下、「5万円〜10万円未満」(19%)、「5000円〜1万円未満」「5000円未満」(ともに11%)という結果だった。50万円以上を稼ぐ人は2%と少数派だった。
副業に費やしていた時間は、「週に5時間未満」が過半数の56%に上った。「週に10時間以上」とかなりの時間を費やす人は全体の21%だった。
副業を実現するために必要なスキルは、「時間管理能力」が65%で最多。理由としては、「時間が限られているので、案件を取捨選択する力が必要」「無駄な時間を作らない工夫が必要」との意見がみられた。
次いで多かったのは「コミュニケーション能力」で40%。「どちらの会社にも迷惑をかけてはならないので、残業や付き合いなどをうまく調整する力が必要」「副業では、ネットで知り合った顔も知らない相手と作業することが多いため、うまく意思疎通を図る力が求められる」などの声が集まった。
ただ、副業経験者のうち、現在も続けている人は38%にとどまった。副業を止めた理由は「副業が禁止の会社で、副業がばれてしまったため」などの理由が挙がった。
回答者の勤め先のうち、副業を禁止している企業は44%に上った一方、許可している企業は19%にとどまった。副業を継続して行うためには、本職で周囲の理解を得ることが重要になりそうだ。
調査は4月3〜30日にかけて、同社の転職サービス「エン転職」利用者の20〜40代の男女5584人を対象に、インターネット上で実施した。
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