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メルカリも「後払い」導入 2万円まで翌月一括払い可:ヘビーユーザー限定
メルカリが、購入した複数の商品の代金を、翌月にまとめて支払うことができる「メルカリ月イチ払い」を始めた。月に何度も利用するヘビーユーザー向けの救済措置で、利用可能者は抽選で選定するという。
フリマアプリのメルカリは6月5日、新しい支払いシステム「メルカリ月イチ払い」を試験的に導入した。各月中にメルカリで購入した複数の商品の代金を、翌月にまとめて後払いできるもので、月に何度も商品を購入するユーザー向けの施策。
これまでメルカリが採用していた「コンビニ払い」は、商品を購入するたびにコンビニ店頭で清算する必要があり、ヘビーユーザーにとって負担になっていたという。このデメリットの解消が主な狙いだ。
ただ、スタートトゥデイが手掛けるファッションECサイト「ZOZOTOWN」の後払いシステム「ツケ払い」は利用限度額が5万4000円とやや高い一方、未成年などでも気軽に使用できるため、支払いが難しくなるケースも指摘されている。(関連記事)
この問題を防ぐため、メルカリの後払いシステムの利用限度額は2万円と低額に設定。さらに、同システムを利用できるユーザーは、過去に何度もメルカリで買い物をした実績のある人の中からランダムに選ぶ。選ばれた人は、アプリ内の支払い方法選択画面の中に「後払い」という選択肢が追加されているという。
メルカリの広報担当者は、同サービスを利用できるユーザー数について「具体的な人数は非公開だが、5000万人の国内ダウンロード者数のうち数%程度」と説明。利用限度額や利用可能者数の引き上げについては「今後の状況を踏まえ、適宜検討していきたい」としている。
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