相模鉄道は6月5日、相鉄グループ創立100周年を記念した新型車両「20000系」を12月に導入すると発表した。外装と内装を工夫し、従来の通勤型車両から快適性や安全性を向上させた点が特徴。同社が新型車両を導入するのは、2008年の「11000系」以来9年ぶり。
20000系は、22年度に開通予定で、相鉄線・JR線の相互直通運転によって横浜市西部と東京都心部を直結する「相鉄・東急直通線」の車両としても使用するという。
同車両の外装には、相鉄線の新たなイメージカラーの濃紺色を導入。内装は、落ち着きのあるグレーを基調にしたほか、時間帯で色調が変化するLED照明を採用し、快適性を向上させる。
一部の優先席には、高さを上げて座りやすさを向上させつつ、座席下部への荷物の収納を可能にした座席「ユニバーサルデザインシート」を導入予定。ベビーカーや車いす向けのフリースペースも全車両に設置し、体の不自由な乗客の支援設備を整える。
ドアの開閉スイッチも全ドアに設置する予定。始発駅などで乗客がドアを開閉できる仕様にし、空調効果を自由に調節可能にする。
ドア上や通路の天井には、21.5インチと大型の案内表示器を設置。全車両でWi-Fiも提供し、情報提供面も充実させる予定だ。
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