JR東海は6月7日、同社初となるハイブリッド方式を採用する次期特急車両(試験走行車)を導入すると発表した。特急「ひだ」「南紀」に使用している「85系気動車」のリプレースを想定しており、量産車を2022年度にも投入する方向で検討する。
エンジンで発電した電力と、回生ブレーキからバッテリーに蓄電した電力を組み合わせ、電気モーターを駆動するシリーズハイブリッドを採用。ハイブリッド方式の鉄道車両では国内初という最高時速120キロでの営業運転を目指す。
1両当たりのエンジンを1台に半減できる上、ギアチェンジがなくなるため、乗り心地が向上するなどのメリットがあるとしている。燃費も約15%向上するという。
車両デザインを一新するほか、サービス設備やバリアフリー設備も充実させ、快適性と利便性を向上させていく。
試験走行車として1編成(4両)を19年度末までに製造。1年間をめどに試験を行い、22年度を目標に量産車を投入する考えだ。
ハイブリッド式の気動車は、JR東日本が07年に世界で初めて営業用として導入している。
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