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富士フイルムHD、延期していた16年度決算を12日公表海外子会社の会計不備で

富士フイルムHDが、延期していた2017年3月期の決算を6月12日に開示すると発表。

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 富士フイルムホールディングス(HD)は6月9日、2017年3月期の決算を6月12日に開示すると発表した。本来は4月27日に開示予定だったが、子会社の富士ゼロックスで海外販売子会社の会計処理に問題が指摘され、発表を延期。第三者委員会に調査を依頼していた。

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富士フイルムHDの公式サイト

 会計処理の不備が指摘された関連企業は、ニュージーランドの「Fuji Xerox New Zealand Limited(FXNZ)」。FXNZは、15年度以前に行った複合機のリース取引において、月額料金の設定に不備があったという。

 富士フイルムHDは17年4月の時点で、FXNZの不適切な会計処理に起因する損失額が約220億円に上ると発表していた。

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FXNZの過去の取引における問題点と損失額(=報道発表資料より)

 同社によると、外部有識者によって構成する第三者委員会が調査。結果を記載した報告書を10日に受領する見込みになったため、決算発表に踏み切るという。報告書は、12日に全文を開示する予定。

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富士フイルムHDによる適宜開示

 一部報道機関が9日、損失額が当初の想定を上回る可能性を指摘したが、これに対し富士フイルムHDは「当社が発表したものではない」とコメント。「現時点でコメントできることはない。12日に全てをお話しする」(経営企画部 コーポレートコミュニケーション室)という。

 定時株主総会は、29日に実施する予定。

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