東京23区の隅っこに住むならどっち? 成増VS. 千歳烏山:一見地味な街(駅)対決(1/3 ページ)
東京23区に住みたいという人は多い。しかし、一般に東京23区は家賃が高く、中心に向かえば向かうほどどんどん家賃が上がっていく。不動産を購入する場合ももちろん高くなる。しかし、さまざまな観点から23区にこだわる人もいる。
東京23区は、行政区域では市町村ではなく「特別区」というものである。市に準ずる基礎的自治体であり、行政サービスなどはそれぞれの区が行っている。サービス内容については各区でばらつきがあり、待機児童が多い区などもあるものの、基本的には横並びである。
だから、特例を除き、どこの区に住んでいてもだいたい同じようなサービスが受けられる。例えば、ごみ収集袋。23区以外では有料のところも多く、かつ市町村によって値段が違うのだが、23区にはそういったものはない。そのほかに新聞も、23区ではすべて東京本社版の最終版を読むことができる。『朝日新聞』や『読売新聞』は、23区以外でも最終版を読める地域もあるが、『産経新聞』にいたっては23区でないと最終版を読むことはできない。最終版の締切時刻は、午前1時15分だと言われている。
特別区は、市町村に比べて権限が小さい一方、そのぶん各区で均等なサービスが受けられるだけではなく、地方の市町村に比べても行政サービスがよい場合が多い。鉄道も23区が、とは一概に言えないが、都心に近い地域のほうが終電は遅い傾向にある。
また、23区に暮らしていることで、仕事を見つけやすい、という場合もある。住所に「市町村」が付いていると、「ちょっと遠いな」と23区にある企業の採用担当者からは思われる可能性があるからだ。やはり、23区のメリットは多い。しかし、家賃は高い。
そこで、23区の隅っこに暮らそう、と考える人もいるだろう。23区の隅っこで、ちょうどよさそうな街で探すと、板橋区にある東武東上線の成増駅と、世田谷区にある京王線の千歳烏山駅がある。
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