大学生の「パソコン離れ」は起きていない:より身近になる可能性も
現代の日本では、「若者のパソコン離れ」が起きているとされているが、実際の状況はどうなっているのか――リングロー調べ。
スマホやタブレットの普及により、「若者のパソコン(PC)離れ」が進んでいると指摘されているが、現在、大学生の間でPCはどの程度使用されているのだろうか。中古OA機器販売のリングローの調査によると、現役大学生のうち、PCを所有している人は約90%に上り、週に4日以上PCを使用する人は約56%。世間の印象とは異なり、比較的高いことが分かった。
大学生が使いこなせるPCの機能は、「インターネット」が98.0%でトップ。以下、「文書作成」(93.7%)、「メール」(91.0%)、「プレゼンテーション」(83.1%)――など、就職活動や学業で役立つ機能が多く挙がった。
就職後に備え、「PCのスキルを勉強したい」と考えている学生は83.5%と多く、さらなるスキルの習得に意欲的な学生が多いことも分かった。
スマホとPCの使用法の違いについて聞いたところ、PCの用途は「レポート作成」が97.5%でトップ。一方、スマホの用途は「SNS投稿」が1位で、92.3%を占めた。ただ、「スマホでレポートを作成する」と答えた人も1割程度存在し、学生の傾向がやや変化している兆候がうかがえた。
学生に最も人気のPCメーカーは米Appleで、全体の37.6%を占めた。スペック面やデザイン面などを機種選びの基準にしているようだ。
リングローは「今後、2020年から小学校でのプログラミング教育が必修化され、幼いころからPCに触れる人が増えるため、若者にとってPCはより身近なものになる可能性がある」と予測している。
調査は、6月8〜17日にかけて、4年制大学に通う学生279人を対象に、Webアンケート形式で実施した。
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