ニュース
経営破綻のタカタ、債権額トップは米国政府415億円:2位はトヨタ自動車
経営破綻した自動車部品大手のタカタの、主な債権者が判明。東京商工リサーチによると、債権額のトップは米国政府の約415億7000万円。
6月26日に民事再生を申し立てた自動車部品大手のタカタ。負債総額は約1兆7000億円を見込み、製造業としては戦後最大規模の倒産になる。東京商工リサーチによると、債権額は米国政府の415億円6932万円がトップで、トヨタ自動車の266億2723万円が次ぐという。
タカタは1月、エアバッグの欠陥問題で米司法省に罰金や補償金など総額10億ドル(約1150億円)の支払いに合意。米運輸省に対しても民事制裁金最大2億ドル(約230億円)の支払いに応じている。
金融機関の債権額は、三井住友銀行の79億9493万円、三菱東京UFJ銀行の61億5709万円、みずほ銀行の52億5081万円――と続く。
タカタの社債約300億円は債務不履行(デフォルト)になる見通し。申立書には含まれていないが、国内自動車メーカーは同社製エアバッグのリコール費用を肩代わりしているため、影響は更に大きくなると見られる。
関連記事
- 「タカタ問題」の論点整理
エアバッグの巨大リコール問題で対応策を間違い、深刻な窮地にあるタカタは、会社更生ではなく民事再生という方法をとった。自動車業界を巻き込んだこの問題の論点を整理したい。 - ハンドルの自動化について考え直そう
クルマの自動運転はまだ実現できないが、運転支援システムを組み込むことによって、人のエラーを減らそうとしているのが現状である。そこで今回はハンドルの自動化について指摘したい。 - 自動車大手、タカタ倒産でリコール費用の回収困難に
タカタの倒産に関連し、同社製エアバッグのリコール費用を負担していた国内自動車メーカーが相次いで「求償権が取引不能になる可能性がある」と発表した。 - タカタ、民事再生申し立て 負債総額1兆7000億円
自動車部品大手のタカタが経営破綻。関連企業も含めた負債総額は約1兆7000億円で、製造業としては戦後最大規模の倒産となる。 - タカタ、上場廃止が決定 社債は債務不履行に
東証が、東京地裁に民事再生法の適用を申請したタカタの株式を7月27日付で上場廃止にすると発表。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.