今オフ、大谷翔平はメジャーに移籍できるのか:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)
ケガで苦しんでいた日ハムの大谷翔平投手が、戦列復帰した。二刀流の復活も近そうだが、気になることがある。それは、今オフのメジャー移籍が実現するかどうかだ。関係者に話を聞いたところ……。
北海道日本ハムファイターズの「二刀流」、大谷翔平投手が戦列復帰を果たした。7月3日の埼玉西武ライオンズ戦では左大腿二頭筋肉離れから5番・DHとして86日ぶりにスタメン復帰。まだ走塁面に不安を残していることから万全とは言い切れないものの、それでもこの試合ではフェンス直撃の痛烈な二塁打を放つなど打撃に関しては本来の力を発揮しつつある。1日にはイースタン・リーグの西武戦でマウンドにも立っており、1回1失点ながら最速157キロをマーク。二刀流の完全復活も近そうだ。
さて、そんな大谷に関して最大の気がかりは今オフのメジャーリーグ移籍が果たして本当に実現するのか否かであろう。昨オフの契約更改時に大谷は球団側に近い将来、メジャー挑戦の意向があることを申し入れている。これを受け、球団側も大谷が希望した場合は今オフにもメジャー移籍を基本的に容認する方向性を示している。
その流れを象徴するように球団側はここまで一括管理していた大谷のマネジメント業務を他社が行うことを許可。2016年12月末に大谷はホリプロとマネジメント契約を結び、日本ハムから巣立つ形でメジャー移籍が近いことをうかがわせた。
日本の各マスコミはもちろんのこと、海の向こうの米主要メディアも“オオタニ”の情報を頻繁に流しており、二刀流・大谷の今オフのメジャー移籍は完全な規定路線になりつつある。17年は例年以上にメジャー各球団の有力スカウトや上層部たちが獲得への本気度を示すように、こぞって大谷を視察するため続々と来日していることもそれを裏付けていると言っていい。
しかし、果たしてこのまま本決まりなのだろうか。取材を進めていると、どうも「?」が漂う要素が多々漏れ伝わり始めている。ここ最近、日本ハムの中からも「もしかすると翔平は今オフ、メジャー挑戦を申し入れないのではないか」との声が聞こえて来ているほどだ。
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