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仮想通貨「Zen」実験開始 インフォテリア株が高騰:日本円と高い連動性
日本円と高い為替連動性を実現したという仮想通貨「Zen」の実験を始めたインフォテリアの株価が高騰している。
日本円と高い為替連動性を実現し、ビジネス利用に耐えうる仮想通貨を目指す「Zen」の実験を始めたインフォテリア(東証マザーズ)に市場が注目し、株価が高騰している。
5日には値幅制限の上限(ストップ高)となる前日比300円高(+25.0%)の1520円に上昇。6日も一時は前日比225円高(+14.8%)の1745円を付け、年初来高値を更新した。ただ、その後は下落して終値は前日比36円安(−2.4%)の1484円だった。
実験では、Zen発行者がビットコインなど仮想通貨1円に対し1Zenを発行する。発行者は、受領した仮想通貨をZen発行時の市場価格で日本円に交換して銀行口座に保管する一方、Zenの取引所に対し1Zen=1円の買い注文を提示する。
仮想通貨を日本円に交換したキャッシュをいわば担保とすることで、Zenと円の交換レートを安定させることを検証するのが実験の狙いという。日本円との連動性が高く、かつ安定したレートを実現することで、ビジネス利用にも耐えうる仮想通貨を目指す。
実験でZenの発行者になる「ブロックチェーン推進協会(BCCC)」は、インフォテリアの平野洋一郎社長が代表理事を務める。実験では当面、会員企業の製品・サービス内での流通に限定。不測の事態が起きた場合は実験を中止し、1Zen=1円で回収する。
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