吉野家HDの1Q、営業益が前年比約5倍に拡大 牛丼が躍進:うどん・すし・ステーキも人気
吉野家ホールディングスが、2018年2月期 第1四半期の連結決算を発表。「吉野家」「はなまるうどん」の好調などにより増収増益だった。
吉野家ホールディングスが7月7日発表した2018年2月期 第1四半期の連結決算は、売上高が前年同期比4.2%増の484億9300万円、営業利益が393.3%増(約4.9倍)の7億4800万円、純利益が222.3%増の4億1900万円と増収増益だった。
セグメント別では、牛丼チェーン「吉野家」の売上高は1.0%増の240億1000万円、営業利益は52.2%増の9億1500万円。「Tポイント」の顧客データを基に開発した「豚スタミナ丼」「黒カレー」など新メニューが好調だったほか、原料である輸入肉の価格低下によって原価が低減した影響が大きかった。
うどんチェーン「はなまるうどん」も好調で、セグメント別の売上高は14.5%増の67億100万円、営業利益は82.6%増の4億6400万円。駅前、駅ナカ、ショッピングセンター内などへの積極的な出店が奏功したほか、春の限定メニュー「特選 海鮮松前漬けのとろ玉ぶっかけ」も人気だった。
4月に実施した、うどん1杯につき天ぷら1種類が無料になる「天ぷら定期券」などの販促キャンペーンも集客につながった。
このほか、子会社でステーキチェーンを手掛けるアークミールや、すしチェーンを展開する「京樽」も好調に推移し、増収増益だった。
海外事業は、一部地域で人件費が上昇した影響や出店増に伴う減価償却費の増加によって減益となったが、他事業の好調でカバーした。
18年2月期通期の連結業績予想は、売上高2020億円、営業利益44億円、最終利益21億円のまま据え置く。
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