一口馬主アプリ「DMMバヌーシー」 目標は日本ダービー:「馬主じゃなくてバヌーシー」
DMMグループが競馬事業に参入。一口馬主アプリ「DMMバヌーシー」を8月5日にリリースする予定だ。イメージキャラクターに小嶋陽菜さんやおぎやはぎさんを起用し、幅広い層に向けて展開する。
DMM.com証券とDMMバヌーシーは、1万円から投資できる一口馬主アプリ「DMMバヌーシー」を8月5日から提供する。「感動体験を共有する」というコンセプトで、既存の競馬ファンにとどまらない幅広い層に向けて展開する。イメージキャラクターとしてタレントの小嶋陽菜さんとお笑い芸人のおぎやはぎさんを起用する。
サービス開始時のラインアップは9頭。ディープインパクト産駒、G1ホースの全兄弟のような良血馬も含まれている。それぞれの馬について約1万口を募集しており、馬の購入金額や年齢に応じて1口当たり1万円〜4万4000円で購入できる(DMM.com証券の口座が必要)。入会金は無料で、購入額には育成費用や手数料が含まれているため、追加で費用は発生しない仕組み。早期引退時には購入代金の一部を返金する。
DMMバヌーシーのアプリは、事業統括者の野本巧さんによると「競馬ゲームのような親しみやすい操作感」で、購入した馬の近況報告動画や、3DCGで再現された馬と親しむミニゲームなどのコンテンツを備える。また、グリーンチャンネルと提携し、レースをコメントをつけながら閲覧できる機能もある。
購入した馬がレースで勝利すれば配当金が入金されるが、最大1万口で分配するため、額としてはそこまで大きくはならない。野本さんは「DMMバヌーシーは元本を下回る可能性が大きく、投資やギャンブルではない」と強調。愛着を持った馬がレースで走る喜びを1万人で共有する「感動体験」を目的として参加することを推奨し、「いつかDMMバヌーシーの馬が日本ダービーに出て、東京競馬場のゴールを駆け抜けることが夢」と展望を語った。
DMMグループは競馬事業に初参入するが、さまざまな牧場や厩舎と協力しサービスを展開する。最多勝利調教師賞や優秀技術調教師賞を獲得したことのある池江泰寿さんも、DMMバヌーシー所属の馬の調教師を引き受ける1人だ。
池江さんは「個人馬主になれるのは一握りの人のみ。またクラブ法人の一口馬主で良血馬に出資しようとしても、枠が少なく抽選に漏れてしまうことも多い。より多くの人が良血馬をシェアできるというコンセプトに共感し、協力を決めた。自分が調教した馬が勝った時の喜びを1万人と共有したい」と語った。
イメージキャラクターを務めるのは、小嶋陽菜さんとおぎやはぎさん。競馬番組に出演し、番組内で何度も「万馬券」を的中させたことのある小嶋さんは「馬券を買って高配当をもらうこともうれしいけれど、親子や兄弟の絆といったストーリー性や生まれるドラマが大事。競馬好きはもちろん、競馬をやってみたことがなくても、思い入れがある馬が走る楽しさを体験してほしい」とアピールした。
8月5日のアプリ公開と同時に、出資者の募集を開始する。
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