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SUBARU、タカタ問題で特損813億円 最終益を下方修正:債権取り立て不可能
SUBARUが、タカタ製エアバッグのリコール費用として特損813億円を計上。2018年3月期の業績予想を下方修正した。
SUBARUは8月25日、2018年3月期の業績予想を下方修正し、最終利益が前回予想から565億円減の2285億円(前期比19.1%減)にとどまる見通しだと発表した。タカタのエアバッグ問題に関連し、18年第2四半期に813億円の特別損失を計上したため。
18年第2四半期の最終利益は、前年同期比46.0%減の885億円になる見通しという。予想売上高と予想営業益は、第2四半期・通期ともに据え置く。
特損として計上するのはタカタ製エアバッグのリコール費用。既に関連費用として17年3月期までに735億円を未払い計上していたが、タカタが6月に民事再生手続きを申請したため「求償債権などが原則的に取り立て不能となる見込み」と判断し、追加計上に至ったとしている。
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