パーソルキャリアが8月28日に発表した「仕事に対する満足度調査」によると、全110職種のうち従事者の満足度が最も高かったのは、金融系専門職の「融資審査・契約審査」だった。仕事のやりがい、収入面、ワークライフバランスの取りやすさを評価する声が多かった。
調査では、働く人が自身の職種を「総合」「仕事内容」「給与」「労働時間」「労働環境」の指標別に計100点満点で評価した。その結果、融資審査・契約審査は合計点の平均が全職種中トップとなる73.5点を獲得。全指標の満足度が5位以内にランクインしており、「成果に対する明確な報酬がある」「残業は少なめで、有給休暇を取得しやすい」などの意見が集まった。
2番目に満足度が高かったのは、製薬メーカーなどで営業を担当する「医薬情報担当者(MR)」で71.6点。3位は「人事」で70.9点。指標別では、ともに「給与・待遇」の満足度が高かった。
以下「広報・IR」(70.4点)、「法務・知的財産・特許」(69.5点)、「データベース・セキュリティエンジニア」(69.2点)、「内部監査」(69.0点)と続いた。
全体的に企画・管理系職種の人の評価が高い傾向にあり、パーソルキャリアは「企画・管理系職種は、やりたいことや得意なことを仕事にしている人が多い。仕事内容に対する希望と現実のギャップが少ないため、満足度が高い結果につながっている」と分析している。
調査は2017年7月、20〜59歳の会社員を対象にインターネット上で実施。1万5000件の有効回答を得た。
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