ハリル監督は“本田切り”を断行できるのか:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)
サッカー日本代表、本田圭佑が厳しい現実を突きつけられている。ロシアW杯アジア最終予選に出場したものの、パフォーマンスは目を覆いたくなるほどひどかった。スポンサーからの圧力や協会の声を無視して、ハリルホジッチ監督は“本田切り”を断行できるのだろうか。
サムライブルーの背番号4が厳しい現実を突きつけられた。サッカー日本代表は9月5日(現地時間)、敵地サウジアラビア・ジッダのキングアブドゥラー・スポーツシティスタジアムで行われたロシアW杯アジア最終予選B組最終戦のサウジアラビア代表戦に臨み、0ー1で敗れた。すでにロシアW杯出場を決めており、同組を6勝2分2敗(勝ち点20)で首位通過も果たしたとはいえ、この最終戦敗戦の中には1つの時代の終わりを感じさせるシーンもあった。
先発出場しながら見せ場をつくれなかった本田圭佑だ。キャプテンマークを巻き、右FWとして2試合ぶりの出場。だが、そのパフォーマンスは目を覆いたくなるようなひどい内容だった。移籍したばかりのメキシコ・リーガMXのパチューカでは右ふくらはぎ負傷で公式戦デビューが遅れ、ここまで少なからず試合勘が鈍っていたこともあったのだろう。しかし、それを差し引いたとしても右FW本田はまったく機能していなかった。
試合序盤は随所でワンタッチパスを決めるなど積極果敢に動こうとする意図を感じ取れた。しかしコンディションの悪さはどうしても誤魔化すことはできない。時間の経過とともに徐々にメッキが剥がれ始める。
ミスが目立ち、ボールを奪われてしまう“らしくない”プレーも多々あった。サウジアラビアの素早い左サイドに振り回され、深追いし過ぎてスペースを生んでしまうという悪循環まで見られた。
このように身勝手な印象を与えかねない守備面での余計な動きは、皮肉にも他の選手たちとのコミュニケーションがいまひとつ取れていないことを露見させてしまった。それまでスムーズな連係が見られていても、攻守の両面でリズムが悪い上にスピードも遅い本田のところでどうしてもブレーキがかかってしまう。
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