ハリル監督は“本田切り”を断行できるのか:赤坂8丁目発 スポーツ246(2/4 ページ)
サッカー日本代表、本田圭佑が厳しい現実を突きつけられている。ロシアW杯アジア最終予選に出場したものの、パフォーマンスは目を覆いたくなるほどひどかった。スポンサーからの圧力や協会の声を無視して、ハリルホジッチ監督は“本田切り”を断行できるのだろうか。
本田のプレーは日本代表のレベルに達していない
あらかじめ試合前から本田を「45分限定」で起用することを決めていたヴァイッド・ハリルホジッチ監督はその通りに背番号4をピッチから下げた。試合後の会見で指揮官は本田についてゲーム勘とコンディション、さらにリズムの面とほぼすべての部分においてトップレベルに至っていないことを指摘。現状を打破し、何とか再びレベルを引き上げるための努力を怠らないように促していた。
しかしながら現状を見る限り、本田のプレーは日本代表のレベルに達していない。日本代表OBを含めた数多くの有識者たちも各メディアで同様の論調を繰り返している。本田が目標としている2018年のロシアW杯出場も今の段階では厳しいと言わざるを得ないだろう。
ちなみに、サウジアラビア戦を終えた本田も「全然ダメだった」と振り返っている。まずは所属クラブのパチューカで感覚的なものを取り戻し、サイドではなく本来のチカラが発揮できる“真ん中”のポジションでプレーしたい意向も示した。だが、今は「絵に描いた餅」と言われても仕方がない。
本田のロシアW杯予選での成績は全18試合中16試合の出場で7得点5アシスト。FWの中では突出した成績だが、これには15年から16年までの2次予選も含まれており、その当時から年数を刻んでいることを考えれば本田のパフォーマンスに劣化が生じている可能性も当然ながら否定できない。
ハッキリと言わせてもらう。ハリルホジッチ監督は一度、本気で本田を代表から外すべきだ。所属クラブで本来のチカラを発揮できるようにならなければ、本田の代表招集は二度とない――。そういうメッセージを指揮官が発してもいいと思う。
関連記事
- 「ウィルキンソン」がバカ売れしている本当の理由
「ウィルキンソン」が売れている。躍進のきっかけはハイボールブーム。割り材としての需要が増えたことでブランド認知が上がったそうだが、大事な要素が欠けているのではないだろうか。どういうことかというと……。 - 働かない松坂と契約延長しても、球団が一儲けできる背景
福岡ソフトバンクホークスの松坂大輔投手が来季も契約延長となる可能性が高まってきている。ろくに働いていない彼と契約することで、球団はどのようなメリットがあるのか。そこには親会社と球団の戦略があって……。 - 日本ハムが“ハンカチ王子”を「クビ」にしない理由
“ハンカチ王子”として一躍有名になった日本ハムの斎藤佑樹投手も今季でプロ6年目。もういい加減、一軍で活躍しないと「解雇」の二文字もチラついてきそうだが、球団はどのように考えているのだろうか。 - 野球評論家の張本勲氏は、なぜ失言を繰り返すのか
人気情報番組『サンデーモーニング』に出演している野球評論家・張本勲氏のコメントが、ネット上でしばしば“炎上”する。現役時代の張本氏は偉大な選手だったのに、なぜ失言を繰り返すのか。スポーツライターの臼北氏が分析したところ……。 - だから、総合格闘技「RIZIN」の視聴率は低迷した
フジテレビが放送した総合格闘技イベント「RIZIN」の視聴率が6.3%にとどまった。フジテレビは「健闘した」とアピールしたが、本当にこの数字に満足しているのだろうか。視聴率が低迷した原因は、やはり……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.