JR西日本は、鉄道用の電柱をアームで直接つかんで取り替える新型電柱建て替え車を導入する。電柱をつり上げる工法から変更することで、安全性の向上や省力化を図る。
新型車は「電柱ハンドリング車」で、グループ会社の西日本電気システムがタダノと共同開発した。
搭載するアームで電柱をつかむ「ハンドリング技術」を国内の電柱建て替え車で初採用。踏み切りから入って作業箇所まで自走し、電柱を建て替えることができる。
従来はクレーンで電柱をつり上げていたが、アームで直接つかめるようになり、(1)つり金具の取り外し・取り付けという高所作業が不要、(2)ほかの設備との接触範囲が狭くなり、電線の移設が不要、(3)横揺れがなくなり、誘導のための補助者が不要──というメリットがあるという。
10月から作業員の訓練を始め、完了後は在来線の電柱建て替えに使用する。
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