バンダイナムコホールディングスは10月18日、玩具子会社バンダイの元従業員が同社から約2億円を詐取していたことが分かったと発表した。元従業員は17日付で解雇し、刑事告訴して捜査に全面的に協力するとしている。
発表によると、元従業員は2013〜17年、取引先と共謀し、現在判明しているだけで約2億円を不正に詐取していたという。8月に国税庁がバンダイに対し税務調査をした過程で発覚し、社内調査を進めていたという。
連結業績への影響は軽微としているが、管理責任を明確化するため、バンダイナムコホールディングスの田口三昭社長、バンダイの川口勝社長の月額基本報酬を30%、3カ月減額するなどの社内処分を行う。
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