置くだけの防犯カメラが、どんどん増えているワケ:万引き件数も減少(1/3 ページ)
置くだけの防犯カメラが増えているのをご存じだろうか。大手アパレル専門店やファストフード、ゼネコンなどさまざまな業界で導入が進んでいる。なぜ置くだけの防犯カメラが注目を浴びているのか。その理由は……。
かつて防犯カメラといえば、金融機関やコンビニなど限られた場所でしか使われてこなかった。ただ、今は違う。街の中を歩けば、さまざまなところで目にする。オフィスビル、病院、駅、マンション、神社など、防犯カメラがないところを探すことのほうが難しい。
「自分の店にも付けたいなあ」「防犯対策で、自宅に付けたい」といった人もいるだろうが、ネックになるのは価格とセキュリティーである。大手警備会社の防犯カメラを設置しようとすると、1台30万円ほどする。家電量販店に行けば1台1万円ほどで購入することができるが、セキュリティーが不十分なので、ハッキングされる可能性がある。知らないうちに、自分が映っている動画がネット上にアップロードされていることも考えられるのだ。
「高くて購入することができない」「安いのはセキュリティーが不安で怖い」といった人にオススメのモノがある。2014年に創業したセーフィーという会社が提供するクラウド型の防犯カメラだ。
このカメラの特徴は大きくわけて4つある。1つめは、セキュリティーがしっかりしていること。録画されたデータは暗号化技術によってクラウド上で守られるので、データの漏えいや他人に見られるといった心配がない。カメラが盗まれたり、壊されたりしても、他人に録画データを見られたり、消去されたりすることもない。
2つめは、複数人で映像をチェックできること。アプリを導入すると、スマートフォンなどでチェックすることができ、複数人で映像を見ることができる。例えば、この映像は店長は見ることができるけれど、この映像は見ることができないといった具合に、権限を与えて管理することもできるのだ。
3つめは、高画質であること。防犯カメラの映像は画質が悪くて、「何が映っているのかよく分からない」ことがあるが、このカメラは違う。実際に見せてもらったところ、誰が歩いているのか、どんな動きをしているのか、どんな音を出しているのか、といったことまで鮮明に知ることができる。
4つめは、工事が必要ないこと。インターネットにつないでカメラを置くだけですぐに使うことができる。
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