ソニーの4〜9月期、純利益8.1倍に PS4と半導体好調:「FGO」も貢献
ソニーの4〜9月期は純利益8.1倍の好決算。PS4と半導体事業のほか、「Fate/Grand Order」の好調も貢献した。通期の業績予想も上方修正。
ソニーが10月31日発表した2018年3月期第2四半期(17年4〜9月)の連結決算は、売上高3兆9206億円(前年同期比18.7%増)、営業利益3618億円(同3.5倍)、純利益2117億円(同8.1倍)と好調だった。為替の影響やプレイステーション 4(PS4)などを含むゲーム&ネットワークサービス分野の増収と損益改善、半導体分野の成長が貢献した。
為替レートの見直しや、音楽分野の好調などから、通期の業績予想を上方修正する。売上高は8兆5000億円(前回予想から2000億円増)、営業利益は6300億円(1300億円増)、純利益は3800億円(1250億円増)を見込む。
PS4の販売台数は、値下げや新色の展開などが奏功し、4〜9月で累計750万台超に。7〜9月の販売台数は前年同期を上回った。半導体分野はモバイル機器向けイメージセンサーが大幅に伸びた。
コンテンツ分野も順調だ。映画部門は「スパイダーマン:ホームカミング」の劇場興行収入が世界で好調。音楽部門は国内で乃木坂46「逃げ水」や欅坂46「真っ白なものは汚したくなる」がヒットしたほか、映像メディア・プラットフォームに属するスマートフォン向けゲームアプリ「Fate/Grand Order」の売り上げが引き続き増加した。
一方、唯一不調だったのがスマートフォン分野。販売台数の減少、主要部品の価格上昇に加え、コストの米ドル建て比率が高いことで為替の悪影響も被り、7〜9月期で25億円の営業損失を計上した。
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