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漫画家「2年で100人」募集 Web連載に原稿料支払い:メディバンが新プログラム
メディバンが2年間で100人のプロ漫画家を募集するプログラムを開始。契約した場合はWeb上に作品を隔週で連載できる。
無料の漫画制作ソフト「メディバンペイント」を公開するメディバンは11月2日、2年間で100人のプロ漫画家を募集する「パートナープログラム」を始めた。契約した漫画家は、Web漫画やイラストの投稿プラットフォーム「MediBang!」上で、1回当たり16ページ程度の作品を隔週で連載できる。
原稿料はページ単位での支払いがベースだが、作品が読まれた数に応じてアップする。米Appleの「iPad Pro」「Apple Pencil」を無償貸与し、デジタル作画ノウハウの講習を実施するなど、漫画制作のサポートも行う。
このほか、作品の多言語への翻訳、海外の電子書籍ストアへの取次販売、単行本化やアニメ化――などのサポートも行う。
応募は、作品投稿サイト「メディバン クリエイターズ」内の特設ページで受け付ける。作品の提出が義務付けられているが、ジャンルは不問。落選した場合は何度でも再チャレンジできる。
従来も同名のプログラムを提供していたが、「人気ランキングで上位になったユーザーのみ参加可能」などの基準を設けており、作品が読まれた分の広告収入のみを漫画家に支払う仕組みだった。
メディバンは「今後は、読者が楽しみながら漫画家を金銭的にも支援できるようなシステムを導入していく予定です。出版社・ゲーム会社と共同での漫画制作も順次行って参ります」としている。
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