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「広辞苑」10年ぶり改訂 編集者が語る“言葉選び”の裏話言葉はいつの間にか生まれ、死んでいく(4/4 ページ)

2018年1月に、国民的辞書「広辞苑」の第7版が発売される。「アプリ」「クラウド」「ビットコイン」などのIT用語や、「萌え」「クールビズ」など過去に掲載を見送った言葉が新たに追加されるという。広辞苑の編集者は、どのような方針や考え方で項目を選んでいるのだろうか。

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広辞苑は広辞苑。紙にはこだわらない

 平木さんは、第7版の発行部数について「特価期間が終了する18年6月までに20万部を販売したい」と意気込む。「教育や仕事など、幅広い用途で使ってほしい」という。

 現在は、電子辞書や辞書アプリが広く使われるようになり、紙の辞書の需要低下が指摘されている。歴史ある広辞苑といえども、こうした流れに押されてしまう可能性はないのだろうか。

 平木さんは意外にも「私自身は、紙の辞書にこだわりはない」という。「(岩波書店の岡本厚)社長は『紙の辞書がいいですよ』と話しているが、どのような形であれ、広辞苑は広辞苑。電子版も出るので、読者は使いやすい方を選んでほしい」と話した。

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平木靖成副部長。意外にも「紙」へのこだわりはないという
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