祥伝社は11月21日、女性向けファッション雑誌「Zipper」を12月22日発売号をもって休刊すると発表した。1993年に創刊後、20年超にわたって月刊誌として発行していたが、2015年12月号以降は季刊へと発行形態を変更していた。
10代女性が主な読者で、原宿の最先端のファッションを紹介する“青文字系雑誌”として高い人気を誇った。だが17年4〜6月の印刷部数は5万5700部にとどまり、「JELLY」(ぶんか社、18万5600部)、「LARME」(徳間書店、18万部)などの後塵を拝していた。
祥伝社は休刊の理由について、「読者の好みやメディアに接するスタイルが大きく変わるとともに、広告環境も急激に変化したため」と説明。「今後は、Zipperのブランド力を生かした新しい形でのビジネスを検討していく」としている。
同社は公式Twitterに「Ziperの休刊は、単なる雑誌の休刊以上の意味がある」「かつてZipperっ子だったあなたと、今Zipperっ子のあなたとみんなで最終号まで盛り上げていきたい」と投稿。Twitterユーザーからは「本当に残念です」「寂しいです」「Zipperは私のバイブルでした」――などの反響が寄せられている。
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