「横綱、白鵬」を野放しにしてきた責任は誰にあるのか:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)
元横綱・日馬富士の傷害事件に関連して、横綱・白鵬に対するバッシングが止まらない。「大横綱」として持ち上げられていたときにも、白鵬の言動や品格について横審から異論が出たことはあったはず。それなのになぜ野放しにしてきたのか。
とりあえず一応の区切りが付けられた。元横綱、日馬富士の傷害事件に関連し、日本相撲協会が20日午前、両国国技館で横綱審議委員会の臨時会合を開いた。貴乃岩に暴行を働いた日馬富士については「引退勧告に相当する」とし、現場にいながら事件発生を食い止めることができなかったとして白鵬、鶴竜の両横綱には「厳重注意」とする旨を発表した。
同日午後に開かれた臨時理事会でも白鵬と鶴竜に厳しい追求が向けられ、両横綱には横審の罰則案を上回る形で報酬減額の懲戒処分が下された。両横綱には来年1月分の給与を全額支給せず、加えて白鵬のみ2月分も半額不支給とすることを全会一致の特別決議として決定。相撲界の第一人者でありながら暴行を止められずに大相撲の信用失墜を招いたとして白鵬に形式上では重い処分を下した。
だが残念ながら、この処分を妥当と思っている人は数少ないだろう。日馬富士、鶴竜はともかくとして、世間からの白鵬に対する批判はこの“大甘処分”によって沈静化どころか火に油を注ぐ形になっている。白鵬に対して、ネット上では「給与減額では生ぬるい」「初場所に出られれば勝って懸賞金をもらえるのだから、意味がない」「長期間の出場停止が妥当」などのコメントが数多く飛び交い、中には「引退」や「除名」といった厳罰を求める意見も散見されるほどだ。
一部メディアやネット上でも話題になっているように、この暴力事件では白鵬が“元凶”とされている。実際のところ、ようやく実現した貴乃岩への事情聴取に基づき協会の危機管理委員会が明らかにした事件当日の様子においても、そもそも白鵬の貴乃岩に対する説教が結果的にその後の暴力事件への引き金となっていた。
それだけではない。鳥取県警に被害届を出し、事件を告発した貴乃岩の師匠、貴乃花親方が協会側と対立する中、これまであまり表に出てこなかったタブーまでも疑惑として浮上している。「八百長」だ。
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