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「MUFGコイン」活用ビジネスのハッカソン、初開催:「大賞」には50万円授与
三菱東京UFJ銀行が、仮想通貨「MUFGコイン」を活用したビジネスアイデアを競うハッカソンを3月に開催する。参加チームはAPIを利用してプロトタイプを作成する。大賞に輝いたチームには50万円を授与する。
三菱東京UFJ銀行は1月15日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が独自に開発中の仮想通貨「MUFGコイン」を活用したビジネスアイデアを競うハッカソンを3月3〜4日に開催すると発表した。金融機関が仮想通貨関連のハッカソンを開くのは国内初という
同行が送金、決済、請求、残高照会――といった仮想通貨向けのAPI(Application Programming Interface)を公開し、参加チームはこれらを生かしたプロトタイプを作成してプレゼンテーションを行う。
チーム編成には、(1)法人または満20歳以上の個人で構成されていること、(2)2人以上5人以下であること、(3)エンジニアが1人以上いること――などのルールを設ける。
参加チームの募集期間は1月15日〜2月5日。2月3日には説明会とアイデアソンを、2月17日にはアイデアをブラッシュアップするためのワークショップも行う。事前イベントとハッカソンは、全て東京・中央区のコワーキングスペース「The Garage」で実施する。
審査員は、インキュベイトファンドの和田圭祐代表パートナー、BASEの藤川真一取締役CTO、サムライインキュベートの榊原健太郎代表取締役。審査によって「大賞」「samurai賞」「フィードバック賞」(各1社)を決め、「事業報奨金」としてそれぞれ50万円、15万円、5万円を授与する。
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