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楽天、「損保事業に参入」報道にコメント 「検討は事実」:朝日火災海上保険を買収か
楽天が朝日火災海上保険を買収し、損害保険事業に参入すると一部が報道。楽天は「買収を検討していることは事実」とのコメントを発表した。「楽天会員」の顧客データを活用した商品開発を行っていくという。
楽天は1月29日、野村ホールディングス(HD)傘下の朝日火災海上保険を買収し、損害保険事業に参入するとの報道に対して「当社から発表したものではないが、買収を検討していることは事実」とのコメントを発表した。
同日付の日本経済新聞の報道によると、今夏にも400〜500億円を投じて朝日火災海上を完全子会社する予定。9000万人超の「楽天会員」の顧客データを活用し、既存の損保会社と異なる商品を開発することで、市場での地位確立を図っていくという。
同紙によると、具体的には「楽天市場」での購買履歴を基に顧客の家族構成などを予測し、生活スタイルに応じて保険料を細かく設定できる商品を提供する方針。
IoT(モノのインターネット)家電を備えた「スマートホーム」向けの商品や、楽天市場に加盟する通販事業者向けの商品の開発も検討中としている。
楽天は昨夏から民泊事業にも参入しており、民泊で使用する宿泊施設を提供する事業者向けの火災・家財保険の開発も想定しているという。
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