インタビュー
「#つよぽんイリー」で話題 “魔法の翻訳機”「ili」誕生の舞台裏:合言葉は「シンプル・イズ・ベスト」(3/3 ページ)
ベンチャー企業のログバーが開発した、発話内容を瞬時に翻訳するデバイス「ili」。元「SMAP」の草なぎ剛さんがイメージキャラクターに就任し、一般向けモデルが先行発売後1時間で完売するなど話題となっている。ログバーの吉田卓郎社長に開発の舞台裏を聞いた。
18年中に100万台を売り、“1を100にする”
ログバーは今後、iliの普及に向けたマーケティング活動を本格化する。吉田社長は「18年中に100万台を売りたい」と意気込む。
実現に向け、全国のショッピングモールなどに体験スペースを設けたり、イメージキャラクターの草なぎさんが出演するテレビCMを放送したりとさまざまな施策を検討中という。
米国・中国・韓国など、iliが対応する国でも一般向けモデルを訴求していく。「自国でiliを購入した外国人が、iliを持って日本に遊びに来るケースを増やしたい。韓国語に堪能で、海外での認知度も高い草なぎさんとタッグを組んだ意味はここにもある」という。
「ビジネスの歴史を振り返ると、大企業が作ったハードウェアが世界でスケールした例はあるが、ベンチャー企業ではあまりない。これを成し遂げることがログバーの目標だ。失敗を乗り越えて作り上げたiliは、スケールするポテンシャルがあると感じている」
「iliを世界に広める準備ができた17年は、いわば『0を1にした年』。18年は販売実績を向上させ、『1を100にする年』にしたい。『0を100にできる企業』になれれば、当社のノウハウはどの企業にも負けないだろう」
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