サイバーエージェントは2月1日、額面合計400億円の転換社債を発行すると発表した。
手取りで約400億円を調達し、2020年9月末までをめどに全額を投融資に活用する計画だ。
同社は動画配信の「AbemaTV」に注力。コンテンツ強化に向け、アニメファンドの組成や「DDTプロレスリング」の買収などを矢継ぎ早に進めている。今後もM&A(合併と買収)を含む投資を強化する方針で、調達資金をAbemaTV関連事業などに投じて成長を加速させる考え。
発行するのは23年満期のユーロ円建転換社債型新株予約権付社債と、25年満期のユーロ円建転換社債型新株予約権付社債で、それぞれ200億円ずつ。転換価額を時価を上回る水準に設定し、満期の異なる発行としたことで、既存株主に対し希薄化リスクに配慮したとしている。
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