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モンゴル大使館抗議の「コロコロコミック」、大手書店チェーンにも余波:3社が販売中止を決定
大手書店チェーン3社が「コロコロコミック」3月号の販売を中止。同誌掲載の「やりすぎ!!! イタズラくん」において、チンギス・ハーンに対する不適切な表現があったとして、モンゴル大使館が抗議していた。
大手書店チェーン3社が小学館の月刊誌「コロコロコミック」3月号の販売を中止した。2月27日に出版業界紙の「新文化」が報じた。同誌掲載のマンガ「やりすぎ!!! イタズラくん」において、チンギス・ハーンに関する不適切な表現があったとして、モンゴル大使館が抗議し、23日に小学館が謝罪していた。
新文化によると、販売を中止したのは紀伊國屋書店、未来屋書店、くまざわ書店。ITmedia ビジネスオンラインの取材に対し、未来屋書店は「お客さまから親会社のイオンに申し入れがあったこと、また小学館が抗議に対して謝罪したことから、販売中止を24日ごろに決定した」と経緯を話した。またくまざわ書店は「直接大きなクレームがあったわけではないが、抗議があったことを認識し、他社の動向なども鑑み、26日ごろに販売中止を決めた」という。
他の書店の動向はどのようなものだろうか。三省堂書店は「取り扱いについての検討はしているが決定していることはない」、丸善ジュンク堂書店は「『コロコロコミック』に限らず、原則出版社からの中止要請がない限り販売を続ける方針」だという。
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