ニュース
目指すは「高齢者のたまり場」 イオンの新店舗:店員と一緒にラジオ体操(2/2 ページ)
イオンが新しくオープンするショッピングセンターでは、健康セミナーやラジオ体操を提供する。高齢者向けの施策を強化していく店舗は今後も増えるだろう。
高齢者向け施策を強化
君津市役所の年齢別人口統計表によると、君津市には40〜60代が多く住んでいる。単身、1人世帯も多い。こういった立地条件を踏まえ、コミュニティーの場として利用できる店舗づくりを目指した。広報担当者によると、高齢者向けの施策を充実させた店舗はほかにもある。例えば、イオンスタイル検見川浜(千葉市)は周囲に築30年を超えるマンションが多く、高齢者の割合が高いという。そこで、塩分控えめの総菜を提供したり、ラジオ体操を行ったりしているという。高齢者が主要顧客となる店舗はますます増えることが予想される。
イオンのショッピングセンターは、ファミリー層を対象に買い物だけでなく時間を過ごす空間も提供してきた。今後は、高齢者が集う空間を提供する戦略にも注力せざるをえなくなるだろう。
関連記事
- 子どもの数が減っているのに、イオンの「モーリーファンタジー」が好調の秘密
イオンモールなどにあるアミューズメント施設「モーリーファンタジー」の売り上げが伸びている。売上高は過去最高を更新したほか、既存店売上も27カ月連続で伸びている。子どもをターゲットにしている施設なのに、なぜ好調なのか。 - 定期宅配参入のイオン 立ちはだかる生協の厚い壁
イオンが毎週特定の曜日に自宅まで商品を届ける定期宅配事業への参入を表明した。すでに同事業を大規模に展開する生協のシェアを奪うことはできるだろうか。 - スーパーに産直売場 仕掛けたベンチャーの大変革がスゴイ
今、農産物直売所が好調で、市場規模は1兆円弱に達しているのをご存じだろうか。その一方で、従来のスーパーマーケットに対する消費者の不満は大きい。その穴を埋めるべく、あるベンチャーが仕掛けたのは……? - 日本でも変わりつつある食品スーパーの常識
日本の食品スーパーマーケット業界が転換期に差し掛かっています。今や単に食品を販売するだけでは消費者も物足りなくなり始め、新たな業態に変革しなければならない時代に突入しました。その切り口の1つが「グローサラント」です。どのようなものでしょうか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.