「そだねー」商標申請で批判続く六花亭、「独占のつもりない」と声明文発表:「北海道のおやつとして親しんで」
「そだねー」を商標申請中の六花亭製菓が声明文を発表。「独占という印象は避けにくいが、弊社が申請中の他の商標は他社にぜひ使ってほしいと伝えたところだった」という。申請を巡り、ネット上では「そこまでして独占したいのか」などの批判が集まっていた。
菓子メーカーの六花亭製菓(北海道帯広市)が、平昌(ピョンチャン)オリンピックでカーリング女子日本代表の選手たちが試合中に使い、話題となった言葉「そだねー」を商標申請していることが3月20日に公表された。
これを受け、ネット上では「独占販売するのか」などと批判の声も挙がったが、同社は3月22日、「商標制度の特性上、独占という印象は避けにくいが、弊社が申請中の他の商標は他社にぜひ使ってほしいと伝えたところだった」などの声明文を発表した。
「特許情報プラットフォーム」によると、同社は「そだねー」の商標を五輪閉幕後の3月1日に出願。商標を使用予定の商品区分は「菓子及びパン」と記されている。
六花亭製菓は「マルセイバターサンド」で知られる老舗だが、一部メディアがこの旨を報じると、ネット上では「そこまでして独占したいのか」「こういう動きは好きになれない」「買うのを控えようか」――などと批判的な意見が相次いでいた。
こうした声に対し、六花亭は「弊社では、北海道のおやつとして親しんでほしいという思いから、『めんこい大平原』、『なんもなんも』を始めとした北海道の方言を製品名として使用している。このたびも同様に、愛着ある言葉として使わせていただくために申請した」と説明。
「独占という印象は避けにくいが、弊社で申請中の商標『北加伊道』は他社さまからご利用の申し出をいただき、ぜひお使いくださいと先日ちょうどお返事したところだった」とし、「そだねー」も依頼があれば他社の使用を許可する姿勢を示した。
同社は「今後とも北海道のおやつとして皆さまに親しんでいただけるよう、一層努力してまいります」としている。
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