「FGO」運営のディライトワークス、オフィス内にボードゲームカフェを新設:「ボードゲームの知見をデジタルゲームに生かす」
スマートフォンゲーム「Fate/Grand Order」を開発・運営するディライトワークスが社内にボードゲームカフェをオープン。ボードゲームのプレイを通じて、従業員の交流促進や企業文化の醸成を目指す。
スマートフォンゲーム「Fate/Grand Order(FGO)」を開発・運営するディライトワークスは3月28日、社内に従業員向けのボードゲームカフェを新設したと発表した。人員増加に伴い増床したスペースに260個超のボードゲームを備え、従業員同士の交流促進や企業文化の醸成を目指す。
ディライトワークスがボードゲームカフェに設置するのは、「カタン」などのボード上で駒やカードなどを動かして遊ぶゲーム、「人狼」などのパーティーゲーム、カードゲームなど。こうしたボードゲームを遊べるボードゲームカフェはここ数年で増えており、現在は全国に280店舗ほどある。
なぜ社内にボードゲームカフェを作るのか。企画を立ち上げた同社の執行役員 クリエイティブオフィサーの塩川洋介さんは、「業務時間外に会議室で遊ぶなど、社内にボードゲームが好きなスタッフが多かったのが出発点。オフィスの増床を機に、みんなが『やりたい』と思っていることを会社の中心に据えたいと考えた」と話す。
狙いは大きく2つだ。1つは社員同士の交流がゲームの企画や開発などのクリエイティブに大きな影響を与えること。そしてもう1つが、自由度が高くデジタルゲームとはまた違う魅力を持つボードゲームに触れ、「面白さを考える」ことを会社の文化として根付かせることだという。
2017年春ごろにボードゲームを遊び始めた塩川さん。「スマートフォンなどのデジタルゲームとは考え方がよい意味で違う。デジタルゲームはある程度デザインのフォーマットが定まってくるが、アナログゲームは非常に自由度がある。ボードゲームを通じて得た知見をデジタルゲームの開発に生かしていきたい」と魅力を語る。
カフェの監修は全国に7店舗を展開しているボードゲームカフェ「JELLY JELLY CAFE」が担当する。同店オーナーの白坂翔さんは「社内にボードゲーム部を作ったり、オフィスでボードゲーム会をしているゲーム会社やITベンチャーはあるが、ここまで本格的にボードゲームを常備したスペースを社内に作っているのは初ではないか。ディライトワークスの取り組みを機に、社内でボードゲームカフェを作る企業が増えてほしい」と話す。
今後は、「FGO」を題材にした開発中の「Fate/Grand Order Duel -collection figure-」など、自社でのボードゲーム製品の開発にも力を入れる。また、ボードゲームクリエイターとの交流・協力や、ボードゲームカフェスペースを使ったイベントや交流会なども検討しているという。
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