DMMが“ヤンキー支援”の人材ベンチャー買収 亀山会長が「グレートティーチャー」就任:中高卒支援の「ハッシャダイ」
DMMが、非大卒向け人材育成事業を手掛けるベンチャーのハッシャダイを買収。亀山敬司会長がハッシャダイの「GTK(Great Teacher Kameyama)」に就任するが、業務内容は未定。広報担当者に買収の経緯を聞いた。
DMM.comは4月13日、非大卒向け人材育成事業「ヤンキーインターン」などを手掛けるベンチャーのハッシャダイ(東京都渋谷区)を買収すると発表した。買収額は非公表だが、すでに全株式を取得済み。DMMの人材・資本を投入することで、人材事業のさらなる拡大を目指すという。
ハッシャダイの経営体制に変更はないが、DMMの亀山敬司会長がハッシャダイの「GTK(Great Teacher Kameyama)」に就任するという。ただDMMによると「GTK」の役割や業務内容は「何も決まっていない。今後決定する」(広報部、以下同)という。
ハッシャダイは2015年創業。主に16〜22歳の中卒・高卒の人材がビジネススキルを身に付けるための研修やインターンを都内で展開し、就労を支援している。企業からの人材紹介料によって収益を得ており、選考を通過した志望者は無料で参加できる点が特徴だ。
主なコースは、ビジネススキルが学べる「yankee.business」、プログラミングやデータ活用が学べる「yankee.hacker」の2種類。参加者は、英会話、一般教養、ビジネスマナーに関する講座や、著名な経営者による講演、不定期の海外研修――などが受けられる。
コースの期間は3〜6カ月。参加者は研修期間中、家賃や水道代、光熱費、食費が無料の「yankee.base」と呼ぶ寮で共同生活を送るという。
イベントで意気投合
こうしたユニークな事業を手掛けるベンチャーに、DMMはなぜ着目したのだろうか。
DMMは「ハッシャダイ関係者が登壇するイベントに亀山会長が出席し、興味を持ったため。ハッシャダイの地に足のついた経営方針や、スケールすれば面白くなるビジネスモデルを評価し、買収に至った」と説明する。
今後、DMMの支援を得たハッシャダイがどのように事業を発展させるかは「未定」というが、「ハッシャダイのプログラムを終えた人材が、DMMに就職するケースが出てくる可能性もある」(同)としている。
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