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ロボネコヤマトが初の「無人宅配」実験に成功:「非対面での受け取りニーズ」を自動運転技術で克服(3/3 ページ)
ヤマト運輸とディー・エヌ・エー(DeNA)は神奈川県藤沢市で24日、宅配車両に初めて自動運転技術を使った宅配サービスの実験を実施した。
アンケート結果から見えてくる「非対面ニーズ」
24日には昨年4月からの実験の実績と、利用者124人からのアンケート結果も公表した。その中では客が受け取らなかった「不在率」は0.53%と極めて低い結果になっている。さらに読み取れるのは「非対面で受け取りたい」というニーズだ。
例えば「ロボネコデリバリーを今後も使いたいと思う理由は?」との質問に対し、11.3%が「誰ともやり取りせずに受け取れる」と回答したほか、「ロボネコストアを勧めたいと思った理由は?」という質問に対しても、「誰とも会わなくていい」という回答が8%あった。
ヤマト運輸の畠山部長は「お客様が在宅していても、タイミング的に出たくないというときもあり、非対面で荷物を受け取るニーズがあると感じる」と述べた。今後は、利用者が、有人宅配と無人宅配でどのような差を感じたかなども含めて実験の検証を5月末までに進める予定だという。
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