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コンビニとネット通販に対抗 老舗洋菓子チェーンの新戦略:ビジネスモデルの転換(3/3 ページ)
老舗洋菓子チェーンが新しい出店戦略や販売戦略を打ち出している。国内市場が頭打ちになる一方、コンビニやネット通販といったライバルが台頭していることが背景にある。老舗のブランド力を生かしてさらに成長できるだろうか。
海外とネットに活路
大手チェーンが新たな販路として強化しているのが海外とネット通販だ。
シャトレーゼは15年から本格的な海外進出を開始し、シンガポールや台湾などの東南アジアを中心に約50店舗を展開しているという。モロゾフは17年に香港とシンガポールに相次いで新店舗をオープンしている。
ネット通販については、各社は独自のネットショップを構築しているが、特に挑戦的な取り組みをしているのがモロゾフだ。同社は18年1月、モロゾフオンラインショップに「みみずく洋菓子店」という新ブランドをオープンした。毎日の仕事や家事に忙しいターゲット層のライフスタイルに合わせ、午後9時〜12時限定でスイーツを販売する。
これまで老舗洋菓子チェーンは内需を取り込む形で成長してきた。しかし、人口減少といった社会構造の変化とライバルの台頭を受けて、新しい戦略を次々と打ち出してきている。老舗ならではのブランド力を生かし、新たなお客を取り込めるかどうかが注目される。
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