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JALが「農業」参入 成田に観光農園 収穫イベントで訪日客呼ぶ:新会社「JAL Agriport」設立
JALが農業に参入する。新会社「JAL Agriport」を設立済みで、千葉県成田市に体験型の観光農園をオープンする予定。
日本航空(JAL)は5月21日、農業に参入すると発表した。農産物の加工・流通・出荷を手掛ける和郷(千葉県香取市)との共同出資会社「JAL Agriport」を設立済みで、千葉県成田市に体験型の観光農園をオープンする予定。収穫イベントの実施による訪日客の獲得、農産物の自社ブランド展開、成田空港の輸出拠点化などが狙い。
JAL Agriportの資本金は1億円で、千葉県成田市に拠点を置く。JALの鎌形晶夫氏が社長に就き、農地所有適格法人として運営する。和郷の生産・加工・飲食事業のノウハウと、JALのブランド力や幅広い流通経路を組み合わせることで、農業の高付加価値化を目指すという。
新会社の事業は(1)農園、飲食施設、野外バーベキュー施設、農産品直売施設などを運営する「観光農園運営事業」と、(2)収穫した農産物の加工・販売や、機内食などでの流通を図る「プライベートブランド事業」――の2種類。
農園などを開く際は、遊休農地を有効活用する方針。農園では、イチゴ狩りやサツマイモ堀りなどの体験イベントを実施し、2020年の東京オリンピックに向けて訪日客の誘致を行っていく。20年までに成田空港の隣に移転予定の卸売市場、成田市場とも連携し、地域の農産物を海外展開する計画もあるという。
JALは「両社の強みを生かし、日本の高品質な農産品を世界にアピールしてファンを増やしていきます」とコメントしている。
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