コラム
日大アメフト問題に学ぶ、不祥事を炎上させない対応策:不祥事対策は、ディズニー映画に学べ(2/5 ページ)
日大のアメフト問題が大炎上している。財務省も加計学園も不祥事隠ぺいで注目されているが、問題が発覚したときどのように対応すればいいのか。ディズニー映画『モンスターズ・ユニバーシティ』から学べることがあって……。
「誰かのため」の不祥事隠ぺいこそ、組織を亡ぼす
組織や企業の不祥事において、「誰かのため」というマインドが不正をつくりだしていくことがよくある。例えば、大企業の不正会計問題や、どこかの省庁の文書改ざんが典型的であろう。つまり、自分を出世させてくれた先輩役員のためには、鉛筆だってなめなめしますよというパターンである。
そうした問題が起きるメカニズムを再確認できるディズニー映画がある。『モンスターズ・ユニバーシティ』だ。
『モンスターズ・ユニバーシティ』は、『モンスターズ・インク』のスピンオフ作品である。『モンスターズ・インク』は、ディズニー/ピクサー映画の中でもトップクラスの人気を誇る作品であり、かつ筆者が何度も鑑賞する大好きな映画の1つだ。
『モンスターズ・インク』の主人公のサリーとマイク。2人は仕事上のパートナーでもあり、大学時代からの大親友でもある。その12年越しのスピンオフ作品である『モンスターズ・ユニバーシティ』では、2人が学生時代に出会って親友になっていく物語が描かれている。
関連記事
- ネコのドラえもんが、ネズミのミッキーに絶対勝てない理由
一般的にネコはネズミより強いが、コンテンツの世界では、ネズミがネコを圧倒している。最新作の『映画ドラえもん のび太の宝島』は興行収入が44億円を超えているが、ディズニー映画に比べると20分の1ほど。なぜこれほどの差がついてしまったのかというと……。 - なぜ日大は炎上したのか? 原因は「オレはそんなこと言っていないおじさん」の存在
日大アメフト部が大炎上している。普段、大学にもアメフトにも危機管理にも関心のない人が、なぜこの問題に“参戦”しているのか。筆者の窪田順生氏は「オレはそんなこと言っていないおじさん」の存在を挙げている。どういう意味かというと……。 - 「クリスピー・クリーム・ドーナツ」がどん底から復活した、3つの理由
クリスピー・クリーム・ドーナツがどん底にあえいでいた。業績が低迷し、地方の店舗を中心に閉店。「日本から撤退するのでは」などと言われていたなかで、ここにきて復活の兆しがでている。4期ぶりに増益を確保した理由を聞いたところ……。 - 登山家・栗城史多さんを「無謀な死」に追い込んだ、取り巻きの罪
登山家の栗城史多さんがエベレスト登頂に挑戦したものの、下山中に死亡した。「ニートのアルピニスト」として売り出し、多くの若者から支持を集めていたが、登山家としての“実力”はどうだったのか。無謀な死に追い込まれた背景を検証すると……。 - 「一蘭」にハマった外国人観光客は、なぜオーダー用紙を持って帰るのか
ラーメン店「一蘭」といえば、食事をするスペースが仕切られている味集中カウンターが有名である。珍しい光景なので、外国人観光客も写真を撮影しているのでは? と思っていたら、店員さんに「オーダー用紙を持ち帰りたい」という声が多いとか。なぜ、そんな行動をしているのかというと……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.