日大アメフトの首謀者は「時間切れ」を狙っているのか:赤坂8丁目発 スポーツ246(3/4 ページ)
日大アメフト部の炎上が続いている。いまだ誰もが納得するような落としどころが見えてこないが、日大はどのように考えているのか。大学関係者によると「日大は玉虫色のままの時間切れを狙っているのでは?」という声がある。
スーパー敏腕弁護団が全面サポート
一部週刊誌によって田中理事長と暴力団幹部が2ショットで納まった過去の疑惑写真が報じられている。前出の事情通はこうも続ける。
「田中理事長は、こういうスキャンダル写真ぐらいでポジションが揺らぐことはないだろう。2015年も田中理事長の黒い交際疑惑や不正疑惑が国会で取り上げれ、当時の閣僚が『文科省に調査委員会、もしくは大学に第三者委員会を設置するかどうかを含め調査する』と言ったにもかかわらず、その後はウヤムヤのまま騒ぎは沈静化し人々の関心も薄れてしまった。
この当時もくだんの疑惑写真が世に出たが、日大側は『偽造』と主張し、真っ向から否定している。とにかく東京地検OBの元検事や、大型訴訟で数々の輝かしい戦績を残した人物など“スーパー敏腕弁護団”が理事長を全面サポートしていることが大きい。これまでも田中理事長ら理事会の刷新を求めようと日大内の一部反勢力がクーデターを起こしかけたことがあったが、すべて赤子の手をひねるかのごとく簡単に鎮圧された。
係争になって、この最強弁護団が出てくれば一般レベルなら相手はまず勝ち目はない。訴えた側がヘタをすれば逆提訴され、リスクを背負い込む可能性すらある。田中理事長の“子飼い”もしくは“右腕”とも言われ、ナンバー2の内田氏も自分のバックに理事長の顧問弁護団がついているから動じていないのだろう」
被害を受けた関学大の選手側が内田氏と井上前コーチに対する傷害容疑での告訴状を捜査管轄の警視庁調布署に提出したことも、先日明らかになった。当然の判断だと思うが、どれだけ司法の判断に先行きを委ねても相手が自分たちに都合のいい方向へと覆せるだけのパワーを持っているとなれば、やはり勝ち目は薄くなってしまうのだろうか。そう考えると理不尽極まりない。日大理事会を知る別の関係者は、こう打ち明ける。
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