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子どもを持つのは国のため? 「3人以上産んで」発言に潜む“幻想”:河合薫の「社会を蝕む“ジジイの壁”」(2/5 ページ)
加藤寛治衆議院議員の「3人以上子どもを産んで」発言。「何が問題なのか」という声も聞こえますが、こうした発言が繰り返される理由を理解しておく必要があります。そこには、戦時中から変わらない「価値観」がはびこっていて……。
「賛同得られた」と正当性を強調
会合後、記者団に問題を指摘されて「少子化は一番大事な問題だ。お願いするのはいいのではないか」と弁明。しかしながら、批判が殺到し、党幹部からも撤回・謝罪を促す声も出たため、同日夕方、「誤解を与えた事に対し、おわびします。決して女性を蔑視しているわけではありませんが、その様にとられてしまう発言でありましたので撤回します」とコメントしました。
ところが、です。5月27日に長崎市内で開かれた党長崎県連の会合のあいさつで、「僕、悪くないモンね〜」発言を展開。「全国から賛同、激励が多数寄せられた」「理想として3人は確か」「日本の将来を考えた発言」など、賛同意見の内容を次々と紹介し、自らの発言の正当性を強調したのです。
さて、いかがでしょう? これでも「で? 何が問題なわけ?」と思っている方に聞きます。
女性は結婚しないとダメなのでしょうか?
結婚しないと、子どもは産まれないのでしょうか?
子どもは“女性だけ”で産むものなのでしょうか?
子どもを産まない人は、社会保障を受けてはいけないのでしょうか?
子どもは「国のために産む」ものなのでしょうか?
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