「職種別年収ランキング」、投資家を抜いて1位になったのは……?:コンサルなども高年収
ビズリーチが「正社員職種別年収ランキング2018」を発表。1位になった職種は……?
人材会社のビズリーチは6月19日、「正社員職種別年収ランキング2018」を発表した。同社の求人検索サービス「スタンバイ」に掲載されている求人情報を分析し、提示年収の中央値を集計したもので、1位は「医師」。年収の中央値は1400万円だった。
同社は「24時間体制の医療機関では、勤務医が夜勤や当直に対応し、不規則な生活を送らなくてはならない場合が多い」とし、「命を預かる責任の重さ、高い専門性、激務に対する対価として高年収が提示されている」とみている。
2位は、未上場株式への投資を行う「プライベート・エクイティ」で、年収は899万円。3位は「ファンドマネジャー」(850万円)と「財務アドバイザリー」(同)が並んだ。
同社は「金融業界は規制業種で、他業種ほど競争環境は厳しくなく、高い利益率を確保できているため、年収が高い傾向にある」と分析。また、「(政府が創設に注力する)『高度プロフェッショナル制度』に金融専門職が入っているように、成果主義が徹底されていることも理由の1つだ」としている。
経営層の年収は
5位は「CIO(最高情報責任者)」(849.5万円)。「IT戦略や情報セキュリティは企業の重要課題となってきており、経営戦略に沿った情報戦略・IT投資計画の策定などに責任を持つ上位役員であるCIOの重要性が増している」と分析する。
CIO以外の経営層では、「COO(最高執行責任者)」(749.5万円)と「CFO(最高財務責任者)」(同)がともに12位に入った。「CEO(最高経営責任者)」は649.5万円で22位だった。
コンサルも高年収
このほか、上位に食い込んだ職種は「コンサルタント」。「セキュリティコンサルタント」(750万円)が9位、「システムコンサルタント」(625万円)が23位、「人事コンサルタント」(600万円)が30位に入っていた。
ビズリーチは「外資系の戦略コンサルティングファームをはじめ、コンサルティング会社は高収益の企業が多い。成果主義も徹底されており、高収入が提示されやすい」としている。
調査は4月30日に実施。「スタンバイ」に100件以上の求人が掲載されている職種の年収データ319万件を分析し、中央値をランキング化した。
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