ブロックチェーンなどに最大200億円投資 インフォテリア、中計を発表:株価は……
ソフト開発などを手掛けるインフォテリアは6月18日、2020年まで3カ年の中期経営計画を発表した。研究開発やM&A(企業合併・買収)などに積極的に投資する考えで、その1つにブロックチェーン(分散型取引台帳)を挙げた。
ソフト開発などを手掛けるインフォテリアは6月18日、2020年まで3カ年の中期経営計画を発表した。研究開発やM&A(企業合併・買収)などに積極的に投資する考えで、その1つにブロックチェーン(分散型取引台帳)を挙げた。
同社の平野洋一郎社長は、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、ブロックチェーン(分散型取引台帳)の3つを「重点技術領域」と位置付け、研究開発体制の整備を含めた積極投資を実施していくとした。
特にブロックチェーンに関しては、市場の伸びが最も期待できる領域だとみており、「ブロックチェーンは仮想通貨やFinTech(フィンテック)の分野で注目されているが、これら以外のさまざまな業態でも役立つ技術。ブロックチェーンそのものをベースとした有償サービスを提供をするため、実証実験にも既に取り組んでいる」と語った。
投資額は手持ち資金だけで50億円は拠出できるといい、今後は融資などの資金調達も検討して最大200億円程度まで積極投資を行いたい考えを明かした。
株価は最安値更新……
6月19日の東京株式市場で、同社(東証1部)の株価は急落し、一時1005円まで値を下げ年初来安値を更新した。前引けは前営業日194円安(−14.99%)の1100円で迎えた。
前日に発表した19年3月期の連結業績予想が、売上高が36億円(前年同期比15.8%増)と増収を見込む一方で、投資の積極化で営業利益が2億5000万円(57.7%減)、最終利益が1億5000万円(23.9%減)と、大幅な減益を見込むことが嫌気されたようだ。
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