イタリアン「ラ・パウザ」、ワインやピザなど一部値下げ ちょい飲み需要に対応:前菜は30種類に拡充
ラ・パウザがメニューを刷新。酒類やフード類の一部を値下げしたほか、前菜のメニューを17種類から30種類に拡充した。“ちょい飲み”のニーズに対応し、リピーターを増やす狙いがあるという。
飲食店運営のコロワイドMDは6月19日、イタリアンレストラン「ラ・パウザ」のメニューを刷新した。酒類やフード類の一部を値下げしたほか、前菜のメニューを17種類から30種類に拡充。「“ちょい飲み”のニーズに対応し、リピーターを増やす狙いがある」(広報担当者)という。
新メニューは原則として全店に導入するが、6月末に閉店する所沢店(埼玉県日吉町)は対象外。メニュー刷新に合わせ、価格表示も税別から税込に変更する。「メニューをより便利にし、顧客満足度を高めたい」(同)という。
グラスワイン値下げ、「モクテル」新発売
値下げする酒類は「ハウスワイン」で、グラスの価格を税別290円から税込159円に変更する。ノンアルコールカクテルの「モクテル」シリーズも新発売し、「ベリー&カルピスグレープ」「バナナスムージー」(ともに税込399円)など5種類をラインアップする。
ピッツァ・パスタは500円以下のメニュー充実
価格帯を税別700〜800円台としていたピッツァは、ボリュームを減らして税込400〜600円台に値下げする。具体例は「イタリアンサラミ」(税込499円)、「ベーコンときのこデュクセル」(同499円)など。
600円以上の商品が多かったパスタも価格を見直し、「ツナとオリーブのトマトソース」(税込459円)、「あさりとチェリートマトのペペロンチーノ バジル風味」(同499円)など低価格帯の商品を増やす。
前菜は「メンチカツイタリアン」(税込399円)や「もちもちWチーズポテト」(同299円)など13種類を新発売。酒類に合う商品をそろえ、“ちょい飲み需要”に対応する。
コロワイドMDは「値下げに当たっては、仕入れ先の変更などは特に行わない。商品単価を抑えることで、顧客はより多くの商品を注文すると予測する。客単価は、刷新前と同水準で推移すると考えている」(同)と話している。
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