2015年7月27日以前の記事
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ユニクロのエアリズムにみる「脱・安かろう悪かろう」の研究宣伝広告と地道な商品開発が奏功(4/4 ページ)

かつては「安かろう、悪かろう」のイメージが強かったユニクロだが、今やお手頃な価格で高機能の商品が売れるようになった。ここに至るまでの地道な取り組みを商品開発や宣伝広告の面から検証する。

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エアリズムの機能性をアピール

 このように、常に自社製品の品質や機能性をアピールし続けてきた同社だが、ここ1〜2年、エアリズムの機能性をアピールすることに注力している。「エアリズムを着ると蒸れなくていい」といったような漠然とした機能性の良さは認知されてきているが、それが具体的にどのような技術に裏打ちされているのかを知ってもらうことで、効果をより実感してもらうのが目的だ。

 例えば、18年5月、ユニクロの銀座店にエアリズムの機能を体感できるフロアを開設し、なぜサラサラするのかといったことを分かりやすく解説している。

 また、グローバルでみると、17年10月にニューヨークで、18年3月にパリでそれぞれ東レと合同で商品の機能性をアピールする展示会も行っている。

 ユニクロは当初の「安かろう悪かろう」からのイメージを何とか払拭することに成功し、機能性をアピールする段階に移ってきているといえるだろう。広告宣伝に積極的といわれる同社でも自社製品のイメージを変えるためにこれほどの手を打っているのだ。

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ユニクロ銀座店の展示
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ユニクロ銀座店の展示
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